英語勉強法について

思ったことをとりあえずメモするプレイスホルダー。思い付きやネイティブのESL教師に聞いた方法など。

  • あらゆる学習法に共通する学習効果の法則。
    • 最も効果が高いのは、学習前にできなかったことが学習後にできるようなるという学習。*1
    • 感覚的に腑に落ちているかどうかが学習効果に比例する。*2
    • 最も効果が無いのは、意識が受動的になっている学習。*3
  • 感情の高さと学習効率は比例する*4
  • 学習意欲の維持が重要。*5
  • 学習方法による学習効率の違いは大きい。自分の現在の能力に合った学習法を随時選択するのが重要。*6
  • 文法の雰囲気読みは厳禁。単語の雰囲気読みはアリ。*7
  • 英語に慣れる訓練1
    • 方法
      1. 自分なりに流暢に発音できる長さの文章(節や1文でも良い)を選ぶ。(英会話のフレーズでもニュース記事でもなんでもOK)
      2. 文章の先頭から精読する。その際、日本語に翻訳しないように注意する。単語レベルでどうしても日本語が思い浮かんでしまう人はなるべくそれを抑制することを意識しながら進める。しかし、語順を変えて理解するのは厳禁。精読できなかったらその文章はスキップして次の文章に進む。
      3. 目の前に話し相手やプレゼンの聴衆がいるのを想像しながら、身振り手振りを行い表情や声の抑揚を意識しながら実際に声に出して読む。声とボディランゲージに自分の意思が乗ったと感じたら次の文章に進む。5分やってみてもうまく行かなかった場合も次の文章に進む。
    • ポイント
      • 脳内活動も筋肉の活動も神経活動であり、思考、表情、口周辺の筋肉、発音、声の抑揚、ボディランゲージ等が正しく連動している状況を神経に記憶させるのが狙い。そのため、感覚レベルで理解できている文章のみを扱い、そうでない文章はスキップするのが重要。
  • 英文を順番に理解する訓練1
    • 方法
      1. 自分の興味のある文章(書籍や新聞記事など)を選ぶ。
      2. 声を出さずに文章中の1単語を見る。
      3. 『その単語の意味』と『その単語までの一連の意味』が
        • 『その単語まででは意味として成立しない』と思ったら、次の単語に
        • 『感覚的』に理解できたら、その単語を『声に出して』発音し、その単語までを隠す。
        • 『感覚的』に理解できなかったら、『精読』して理解し、隠していた文章を戻して再度挑戦する。
      4. 1つの文の意味が理解できたら次の文に進む。
    • ポイント
      • 自分の実力で辞書を使って1分以内に『精読』できない文が1ページ平均で最大2文以内のものを選ぶ。そのような文章が見つからない場合は文法学習をしましょう。
      • 『精読』は厳守。単語から推測する雰囲気読みをしてしまうとこの学習は全く意味がなくなる。自分でも雰囲気読みかどうかわからない場合は、料理のレシピを読みながら頭の中で調理をシミュレートするのがおすすめ。*8
      • 文章中の1単語を見て、単語を認識し、文脈から意味を推測し、意味を感覚的に理解する、という一連の行為に時間設定をしないようにする。
      • 精読は数分程度の制限時間内に行い、精読できなかったら頭を切り替えて次に進む。ネイティブでも感覚的に理解できるが『精読』できない英文は多い。ここでこだわって停滞してしまう人は人生という制限時間内に英語が使えるようにはなれない。
      • 次の単語のみを表示してそれ以外全てを隠すという方法は逆効果。科学的な裏付けはないが、おそらく人間は、一瞬で文全体の構造の先読みと、直近の数単語の先読みを行い、推測の精度を上げていると思われる。
  • 英文を順番に理解する訓練2
    • 方法
      • 訓練1を行いつつ、句や節や文の単位で空で発音する。*9
    • ポイント
      • 訓練1では自分でも気づかないうちに雰囲気読みをしてしまうことがあるが、この方法では雰囲気読みが通用しづらい。
      • 部分的に単語が変わっていたとしても意味が同じで文法的に正しい文章であればOKと割り切るのが重要。*10
  • リスニング訓練1
    • 方法
      • 繰り返し聞くことが可能な英語のセンテンス発音を用意する。アメリカ英語ならCNNやイギリス英語ならBBCのようなクリアな発音がおすすめ。
      • 精読して意味を取る。一般的な構造の文なら普通に精読し、言い回しなどは丸暗記でも構わない。和訳はしないように注意する。
      • 音を聞きながらある程度流暢に発音できるまで練習する。自分の声を聴きながらオーバーラッピングできるようにする。
      • 音を録音して自分の声と教材の音声の違いを確認しながら、違いが感じられなくなるまで繰り返す。
    • 備考
      • 学習内容は完全に発音訓練だが、これがリスニングの訓練になる。
      • リスニング能力の向上のためには、おそらく純粋に音を聞き分ける訓練をする必要はほとんどない。マイ・フェア・レディに出てくるヒギンズ教授のような形で言語学を研究したい人は別だが。
      • 純粋に音を聞き分ける訓練が必要ない理由は、第一に、音を聞き分けられたかを確認する学習教材を十分な量調達するのは現実的ではないということ。音を聞き分けられたかをチェックするためには、教材は完全な使い捨てになる。繰り返し使ったら、それは聞き取れたのか前に学習した記憶が残っているのかを判断できない。第二に、リスニング能力と音を聞き分ける能力にはほとんど相関が無いと思われるため。例えば、ネイティブであれば、なまりがあっても、騒音の中でも、音が微妙に途切れる電話回線で通話しても、食べ物をほおばりながら会話をしても、大抵は聞き取れる。また、早口になると音が替わったり抜けたりするケースも多い。つまり、正しい英語発音と大きくかけ離れていても英語として把握が可能と言える。*11重要なのは、リズムと音節と抑揚と状況からの推測。推測をするためには状況に合った文を自分で作り出す作文能力が重要となるのだが、これはこの訓練で鍛えることができる。また、リズムと音節と抑揚もこの訓練で鍛えることができる。
      • この訓練の成果がある程度実ってきたら、リスニングに特化した訓練をあえて設ける必要は無い気がしますね。これ以上の英語能力は恐らくノンネイティブとして通常の範囲を超えているので。CNNなどを当たり前のように精読レベルで聞き取れてシャドーイングやリピーティングでノンネイティブとしては完璧なレベルで発音できるのだから、これ以上リスニングの訓練をする必要性は考えづらい。
  • リスニング訓練2
    • 前提条件
      • 英語ニュースに出てくるレベルの文章を精読可能な英語力。*12
    • 方法
      • 繰り返し聞くことが可能な音源(ニュースやドラマなど)を用意して、とにかく聴きまくる。
      • 明らかに先頭から最後までを順番に自然に理解できたと直感できた場合はその英文はOK。それ以外の場合は紙に書き出すなどしながら厳密に意味を調査し、聞き取りにくかった部分を感覚的に聞き取れるように感じるまで何度も繰り返して聞く。

*1:知らなかったことを知る、できなかったことができるようになる、という類のもの。忘れたりできなくなったりすることについては全く気にする必要は無い。なぜなら、忘れたりできなくなったらまた学習するというのを繰り返すのが王道だから。

*2:たとえば、初心者が映画のセリフを学習する場合、自分のレベルに合わない難しいセリフをどれだけ学習しても意味がない。全く無意味とは言わないが、正しい順序の学習の1%以下の効率であると考えたうえでやったほうがいい。

*3:たとえば、聞くだけで英語が喋れるようになるというような教材は、学習中の意識の在り方により学習効果が全く異なる。ダメなケースは、ながらで聞く場合。学習効果はほぼ0と思ってよい。ダメでないケースは、意識的に、文法の調査、文章を頭から理解する努力、シャドーイング、リピーティング、オーバーラッピングなどを行っている場合。

*4:英語が通じて嬉しかったり、英語がうまく話せなくて恥ずかしい思いや悔しい思いをしたりするのが劇的に有効。英語に限らず学習全般において、人間の脳はおそらくそういうようにできている。

*5:嫌な勉強法で英語が嫌いになるよりも好きな勉強法のほうが良い。

*6:英語初心者なら、CNNを毎日10時間1年聞くより初心者用の本を1冊読んだほうが確実に上達する。仮に本1冊5時間で読めるとすると、その最初の5時間に限れば、前者と後者では学習効率に730倍以上の差があることになる。

*7:そもそも単語に関してはネイティブでも雰囲気読みをしているし、厳密な意味など存在しない。単語自体が抽象化の産物なので、発言者本人の意図するものを正確に表現することは本質的に不可能。日本人が日本語を読む時も、人によって単語の捉え方は異なるし、間違って覚えていることもある。単語の厳密な意味という幻想はネイティブ並みの英語力になって英語教授法が必要とされる職業などに就いた場合にのみ考えればよく、そうでない人は、単語の意味を現状より正しくもしくは詳しく知りたくなった時に英英辞書で調べるのが正解。しかし、文法の雰囲気読みは不可で、これをやると英語的な感覚から逆に離れていってしまうこともある。単語は読み飛ばしていても何度もいろんな文脈で同じ単語を見ていれば感覚的に体に染み込んでいくが、文法は精読して理解しないと学習効果が得られない(パターンを自然に学習するという手もあるが、既に英語以外を母語としている人は日本の中学レベルの英文法ですら一生かかっても無理だと思われる)。

*8:料理のレシピは日本の受験英語で習わない単語や言い回しが多いので最低でもTOEICのRで425程度は取れる実力じゃないと難しいのだが、、、。

*9:15-20単語程度が理想。区切りが悪く20単語を超えるものは無理にやらなくてもOK。

*10:この方法ではリーディングにより20単語程度の暗記が必要。20単語程度となると、意味の理解と文章を組み立てる能力が必要。機械的な丸暗記では人間はせいぜい7±2程度の個数しか暗記できず、20単語の暗記となると、『意味の理解』と『使われた単語群の大雑把なうろ覚え』と『文章作成能力』を駆使する必要がある。『意味』と『うろ覚えの単語群』を元に『文章作成能力』により元の文章を再構成するため、元の文章と意味は同じだが異なる文章になることがあり得る。

*11:日本語の場合の極端な例としては、笑っていいとも!という番組のコーナーで、鼻音だけで何て言っているかを当てるコーナーがあり、『んんんん、んんんん、んんんん、んんん、んんんん』で、『タモさん、タモさん、僕にも、メロン、ください』と通じたというようなものがある。

*12:和訳が存在しない英文を聞いて厳密に意味を精査する必要があるので、ニュースレベルの英文法力は必須。単語については辞書を引けばいいので特に問わない。